「透明なクリーム」の誕生秘話!|BITOKAクリスタルクリーム 開発者インタビュー
#開発者インタビュー

「透明なクリーム」の誕生秘話!|BITOKAクリスタルクリーム 開発者インタビュー

クリスタルのように透き通る外観と、みずみずしい肌感触を実現した「BITOKAクリスタルクリーム」。この「透明なクリーム」には、先進のテクノロジーが凝縮されています。

今回はBITOKAブランドディレクター下村祐貴子が、開発担当・日本コルマー株式会社の德永俊輔氏に、クリスタルクリームに採用した優れた技術について伺いました。

德永 俊輔さん
Shunsuke Tokunaga
日本コルマー株式会社  研究開発本部横浜研究所マネジャー
1999年岡山大学大学院自然科学研究科修士課程修了。同年日本コルマー株式会社入社。スキンケア全般の開発業務に従事。2015年より横浜研究所を立ち上げ、東京工業大学研究生との両立での研究活動を開始。現在は横浜研究所マネジャーとしてスキンケア開発全般及び基盤技術開発をリードしている。

クリームでは稀な
“透明なクリーム”が実現

下村

德永さんはクリスタルクリームの基盤となる、重要なテクノロジーを開発してくださいました。“透明なクリーム”が実現したのは、まったく新しい技術のおかげですよね。

德永

そうですね。クリスタルクリームは、独自の“ナノエマルションテクノロジー”を採用しています。そもそも、クリームを作る際は、水と油をエマルションという白く濁った状態で共存させます。クリスタルクリーム最大の特徴は、このエマルション粒子を、一般的なクリームの約25分の1のサイズまで小さくしたことです。その結果、クリームでは稀な“透明なクリーム”が実現しました。

下村

エマルション粒子が小さくなると、なぜ透明に見えるのでしょうか?

德永

クリームの粒子が数10nmまで小さくなると、可視光領域の全ての波長の光がこの粒子によって反射や散乱をすることなく透過し始めます。その結果、人の目にはもはや“色を持つものとしては見えない”状態になります。一般的なクリームの色は白色ですが、クリスタルクリームが名前の通りクリスタルのように透明に輝いてみえるのは、可視光の波長より小さな粒子となっているためということです。

下村

外見が透明なので、ジェルのようにも見えますが、クリスタルクリームは、肌をもっちりと潤して守る、“クリーム”の機能を備えた製品ですよね。一般的なジェルと、最も違う点は何ですか?

德永

確かに見た目は透明ですが、ジェルタイプの保湿製品とは処方の発想が全く違います。一般的に透明なジェルには、油分がほとんど配合されておらず、クリームと比べると水分保持力が不足しがちです。またジェルには“ジェル特有のテクスチャー”を作るために増粘剤を配合しており、塗布後に“被膜感”を感じることもあります。一方で、クリスタルクリームは水分と油分をバランス良く補給し、使用感もジェルとは一線を画します。

下村

確かに、肌にのせた時はみずみずしい感触ですが、塗布後は肌がもっちりと満たされて、うるおいを抱え込んでいる感覚が抱けます。

德永

それもナノエマルションテクノロジーによる特徴ですね。

下村

この新しい技術を確立するまでには、どんなご苦労があったのでしょうか?

德永

まず設備の面で、エマルション粒子をこの硬さと透明度にまで微細化し尚且つ実用化できる技術が存在しませんでした。そこで他分野で主に活躍していた国内の工作機械メーカーのテクノロジーに注目し、その技術を応用した“超高圧微粒化設備”を整えることからスタートしました。横浜研究所の立ち上げから約5年の歳月をかけた基盤技術開発ですね。

下村

5年も…!そんなに長期の開発だったんですね。

德永

この先端技術を応用した設備と、先進的なクリーム処方化技術の両方を組み合わせた“高度な乳化技術”によって、エマルション粒子をナノレベルにまで小さくすることに成功しました。しかし、粒子は放っておくと凝集し濁ってしまうため、今度はこの透明なクリームのまま製品として安定化させることが課題となりました。

下村

多くの方にお届けして満足してお使い頂くためには、安定化は重要な課題ですよね。

德永

そうなんです。様々な実験やテストを繰り返し、試行錯誤の末に我々はようやく“クリーム全体を約40nm未満の安定な「ナノ粒子」にすることに成功しました。この“透明な保湿クリーム”を実現できたのは、研究員たちの情熱と、日本の高度な乳化技術の賜物だと思います。この技術は、“化粧品技術者のオリンピック”とも称される、世界最大規模の研究発表会“2020年秋のIFSCC*横浜大会”で発表する予定です。

*「第31 回 国際化粧品技術者会連盟横浜大会(The 31st IFSCC Congress 2020 Yokohama)

下村

そして、その技術が完成した時に、BITOKAとの出会いがあった。

德永

運命的な出会いでしたね(笑)。処方が確立したタイミングで出会い、BITOKAのブランドニーズとそのまま合致しました。5年の歳月を費やした技術が、クリスタルクリームとして製品化できたことは、開発者として純粋な喜びです。ぜひこの透明なクリームの軽やかな感触と、深い保湿感を、多くの女性にご体験頂けたらと願っています。

通常のクリームがカスタードクリームだとするとクリスタルクリームは「水菓子」?!

通常のクリームがカスタードクリームだとするとクリスタルクリームは「水菓子」?!

名前

湿度の高い日本では、ベタベタ感が敬遠され、クリームよりもみずみずしい感触の美容液やジェルが好まれる傾向があります。その一方で、肌を健やかに保つためには、“水分”と“油分”の両方が必要なんですよね。何とか日本女性のニーズに応えるクリームがBITOKAで作れないか、ずっと考えていました。

德永

クリスタルクリームは、まさに下村さんがおっしゃるニーズを満たすことができるのではと思います。みずみずしい感触でありながら、肌に深い保湿感をもたらすことができる。開発の際に最もこだわったのは“薄いベールをまとったような、軽やかなつけ心地”でした。

下村

クリームが苦手な方にも、使って頂けそうな感触ですね。

下村

確かに、塗布するとぱしゃっとほどけるような、みずみずしい使用感です。同時に角層全体がもっちりとして、うるおいをしっかり抱え込んでいる感じ。一般的なクリームが“濃厚なカスタードクリーム”だとしたら、ちょっと“水菓子”のような感じといいますか…(笑)

德永

例えるなら何でしょうね。水分たっぷりの、ジューシーな果物とか……?

下村

あ、それも近いかもしれません。みずみずしいのに、トロッと濃密な“桃”のようなイメージといいますか。ともかく、クリームとは思えない、軽やかで心地良い感触ですね。

德永

この軽やかな感触を実現できた理由は、もう1つあります。通常クリームには、水分と油分を乳化・共存した状態を維持するための“安定化剤”を配合しなくてはなりません。クリスタルクリームは、エマルション粒子をナノ化して密集した状態で並ぶようにすることで、クリーム自体の安定化に成功しています。余計なものの配合を極力減らせたおかげで、安定化剤特有のベタつきや被膜感を感じることなく、角層と一体化するような軽やかなベール感を実現しています。

下村

ナノエマルションテクノロジーは、安定剤を減らせる側面もあるんですね。ここ数年、多忙な生活やストレスの影響で、不安定な肌状態に悩む女性が増えています。さらに現在はマスク着用が日常となり、新たな肌トラブルの要因となっているとか。不要なものを極力省いたシンプル処方は、多くの女性にとってありがたいと思います。

德永

そもそもこの研究がスタートした時、“肌にとって適切な水分と油分をバランスよく、表面に上残りすることなく肌に効率的に送り込むにはどうしたらいいか”がテーマだったんです。これまでにない革新的な技術によって、真の保湿アイテムを開発したい。それが達成できれば、乾燥に悩む全ての女性の手助けになるのでは、と考えて開発を続けてきました。

下村

まさに、私もBITOKAを開発する際同じ思いを抱いていました。あらゆる肌悩みの根本を探ると、乾燥にたどり着きますし、乾燥から始まる肌悩みが、女性のストレスになる場合もある。毎日忙しいなかで頑張っているからこそ、女性たちの肌にそっと寄り添い、お手入れを通してサポートするようなスキンケアを開発したかったんです。

德永

私は疲れると時々敏感肌に転ぶのですが、そんなときもクリスタルクリームは心地良くなじんで、肌のコンディションを整えてくれるような気がします。べたつかず、服につきにくいので、デコルテまでたっぷりお使い頂けます。肌質を問わず、乾燥に悩む全ての女性に使って頂けたら嬉しいですね。

德永さん、本日は本当にどうもありがとうございました!!
これからもぜひ協業して、素敵なブランドをともに作っていければと思います。